なかなか作品が売れないので、SNSで見かけたハンドメイドコンサルを受講してみた方がよいですか?
最近よく見かけますね。でも高額なコンサルも多いので、内容をよく調べてから選択してくださいね
ハンドメイド作家として活動していると、「もっと売上を伸ばしたい」「収益を安定させたい」と悩むことも多いかと思います。
そんな中、最近よく目にするのが「ハンドメイドコンサル」の広告や案内。
良心的なコンサルももちろんありますが、高額のコンサルも存在します。これらのコンサルは安くても数万円、場合によっては数十万円にもなることがあり、手を出す際には慎重さが必要です。
私自身は、ハンドメイド作家として活動する中で、イベント出展や作家仲間との交流を通じて、成長してきたと感じています。その経験から、売上を伸ばす方法は高額コンサルに頼らずとも見つけられる場合が多いと実感しています。
本記事では、高額コンサルの見分け方、そして自己成長を促しながら売上を上げるための方法について解説します。
ハンドメイドコンサルとは?
ハンドメイドコンサルは、ハンドメイド作家やハンドメイド販売を行う人々に対して、ビジネス面でのアドバイスや支援を提供するサービスです。
高額コンサルの見分け方
ハンドメイドコンサルの価格は一般的に数万円から始まり、高額なものでは30万円、50万円、あるいは半年で60万円を超えることもあります。
こうしたコンサルでは、無料の個別相談を入り口にして「本気で売れたいなら高額コンサルの受講が必須」と誘導されることが多いです。
1. メルマガやLINE登録で潜在顧客を囲い込む
SNS経由でメルマガやLINE登録に誘導することで見込み客を囲い込むことが多いです。「今だけ!無料ノウハウをプレゼント」など興味を引く見出しや情報を小出しにして登録させます。
そしてユーザーには定期的に「無料相談」や「限定セミナー」の案内が届き、「本質を知るには次のステップへ」という流れを作り、関心を持たせ続けることで、徐々にコンサルを必要と感じさせる流れを作ります。
2. 無料相談や体験コンサルで興味を引く
SNSやメルマガで囲い込んだ後は、「無料相談」や「お試しコンサル」を提供し、相談者の課題や悩みに共感しつつ、信頼関係を築きます。ここで、「今のままでは成長が難しい」「成功するには先出しすること」などの言葉で、相手に「自分にはこのコンサルが必要だ」と思わせる流れを作ることが一般的です。
登録後に届く資料やメルマガ、LINEの内容は、調べればわかる一般的な話や、確信に触れないぼんやりしたものが多め。最終的には有料コンサルへと誘導される形で締められる内容が大半です
3. 即決を求め、割引や特典で「今しかない」と煽る
無料セミナーや相談会などに参加すると、「本講座は30万円だが、今この場で決めれば20%オフで受講可能です!」など、即決を求める特典を提示することが多いです。「ここで決めなければ損をする」と思わせ、考える余地を与えずに契約を迫るのが狙いです。
4. 断ると精神的なプレッシャーをかける
即決しないと断った場合、「本気で成功したいなら決断するべき」「自己投資できないと成長はない」など、自己否定を促すような言葉で説得を試みます。
中には「ハンドメイド活動に本気でない」「自分事なのに家族に相談する必要はない」などと個人の事情を否定してまで勧誘してくるケースもあり、無理やりにでも高額契約を取ろうとするコンサルも存在します。
「今なら月々●万円、半年で●0万円!」といった価格帯が提示され、断るとさらに「日割りなら1日●千円、これで売上が数倍になるなら安い投資だと思いますよ」というケースも見聞きしたことがあります
コンサルが高額な理由は?
ハンドメイドコンサルが高額な理由として、コンサルタントの多くは、自らのハンドメイド経験と専門知識に対する報酬を求めると同時に、生計を立てるための利益を確保する必要があるからです。
また、中にはハンドメイド作家の経験がないコンサルタントもおり、そうした人々は一般的なビジネスノウハウを流用することが多いです。その結果、アドバイスがハンドメイド特有の実践的な内容に欠けることもありますが、それでも「成功に必要な知識」として高額な料金設定を行う傾向があります。
高額コンサルを受けずに売上を上げるには?
ハンドメイドの世界は個人の個性が強く反映される分野であるため、他の作家と全く同じ手法で成功するとは限りません。実際に私の周囲で成功しているハンドメイド作家さん達は、他の作家さんとの交流やアドバイスを通じて、自分に合った成長方法を見つけ試行錯誤しながら活動しています。
具体的な方法としては、
ハンドメイドの活動を真摯に楽しみながら、先輩作家さん達と信頼を築き、交流をしながらお互い成長していく。それが、あなたの作品をより多くの人に届ける=売上UPに繋がる最も確実な方法です
まとめ
ハンドメイドコンサルへの投資が必ずしも悪いわけではありません。当然、良質なコンサルもあります。「その金額が内容に見合っているか? 」「コンサルタントの経歴や受講生の成果が確認できるか?」などを見極めることが大切です。
また、ハンドメイドイベントへの出展や交流会で他の作家と交流し、経験やアドバイスを得ることでも、自然に作品の質や売り方が磨かれます。そしてその経験や学びを他の作家に共有することで、共に成長しながらハンドメイドの世界全体を豊かにしていけるでしょう。