ハンドメイドイベントに出展してみたいけれど、接客が苦手で…売れるかどうかも不安です…
接客は無理にする必要はありません。タイミングとコツを掴めば、特別な接客はしなくても売れます。管理人が過去250回以上マルシェに出店して実際に実践してきた方法を紹介します!
ハンドメイドイベントやマルシェに出展することになったけれど、接客が苦手で不安を感じている方は少なくないでしょう。時には、「接客なしで商品を売る方法はないものか?」と考えることもありますよね。
私自身も、最初は緊張と不安で足が震え、ただ場に立っているだけでドキドキしていたものです。イベント出展が心身ともに大きな負担に感じられる日もありました。
しかし、回数を重ねるうちに、徐々に慣れてきました。お客様への適切な声掛けのタイミングや、より効果的な声掛けの方法など売れるコツが掴めると、無理に営業のような接客をしなくても売れるようになってきます。
今では、25ブース以下の小規模イベントでも1回の出店で5万円前後は売れるようになりました。その経験を活かして、それらのノウハウを共有したいと思います。
笑顔での接客 ~ 「こんにちは」の効果
接客で最も大切なのは、お客様がブースに足を踏み入れた瞬間に感じる雰囲気です。一般的な「いらっしゃいませ」はフォーマルすぎて、お客様を緊張させてしまうことがあります。
対照的に「こんにちは」という挨拶は、フレンドリーで親しみやすい雰囲気を作り出し、お客様がリラックスして商品を見るきっかけを作ります。
この初対面の一言が、その後のコミュニケーションの流れをスムーズにし、良好な関係の構築につながります。
清潔感のある服装
服装は自分自身だけでなく、売りたい商品やブランド全体のイメージを反映します。
清潔感のある服装はもちろんのこと、商品のスタイルや色に合わせた服装をすることで、ブース全体の統一感が生まれ、プロフェッショナルな印象を与えます。
たとえば、自然素材のアクセサリーを販売する場合は、アースカラーやナチュラルな服装など、印象が良くなる服装を心掛けます。服装がきちんとしていて、笑顔でいるだけでも印象が全然変わってきます。
適切な言葉遣い
接客ではどんなお客様にも礼儀正しく、丁寧な言葉遣いを心がけることが重要です。年齢や見た目に関わらず、全てのお客様に同じレベルの敬意を払い、尊重する態度が求められます。丁寧に接することで、お客様からの信頼を得やすくなります。
常連様には、初めての方と同じように丁寧すぎると遠く感じられることがあります。その方の様子を見ながら、自然に親しみやすく丁寧に接することが大切です。お客様が心地よいと感じる対応を心がけましょう
お客様のタイプを見極める
それぞれのお客様に合わせた接客を行うことで、信頼関係を築き、リピーターを増やし、売上を向上させます。以下に大きく4つのタイプに分類してみました。
自然な動作がお客様を引きつける
作業風景を見せる
ブースで静かに立っているだけではなく何か作業をしている姿を見せることで、お客様の興味を引きやすくします。
作業中の様子は、商品がどのように作られているかを示す絶好の機会であり、お客様にその工程への興味を持ってもらうための鍵となります。
また、実際に作業をしていない場合でも、作業をしているふりをすることで、自然体でブースにいることができ、緊張感が和らぎお客様がブースに足を運んでくれやすくなります。
圧迫感を感じさせない雰囲気づくり
お客様がブースに足を運んだときに、圧迫感を感じさせないようにします。お客様の目線を直接追わないことにより、お客様に余裕を持って商品を見てもらえる環境を提供します。
目線で追いすぎると、お客様が見られていると感じてしまい、圧迫感を感じることがあります。そのため、お客様が自由にブース内の商品を見ることができるよう、適度な距離感を保つことが大切です。
ブース内での自然な動きや、お客様に対するソフトなアプローチは、訪れた人々が心地よく感じる要素となり、興味を持ってもらいやすくする効果があります。
お客様がリラックスして商品を見ることができれば、自然とブースに足を運んでくれる可能性が高まります。
売れなくても焦らないこと ~ 焦りは伝染する
商品が売れないと焦りが生じがちですが、この焦りが接客に影響を及ぼし、お客様にプレッシャーを感じさせてしまうことがあります。
購入をためらわせるような焦った接客を避けるために、ブースに立つ際は深呼吸をしてリラックスし、自然体でいることが大切です。お客様が訪れたときは、商品の魅力を自然に伝え、お客様の興味のあるポイントにフォーカスを当てることに集中しましょう。
また、楽しんでいる様子を見せることで、お客様に安心感を与え、商品に対する興味を引き出すことができます。自然な接客が、長期的な成功につながります。
お客様との信頼関係を築くために自分らしく接客するコツは、リラックスして自然体でいること。商品について情熱を込めて話したり、お客様の話に耳を傾けることが、お客様の心を揺さぶる接客につながります。
視点と流れに応じてディスプレイを変更する
ディスプレイの変更や改善
売れゆきが良くない時などは、お客さまの導線や目線を見ながらディスプレイを変えてみましょう。また、イベントごとにディスプレイを少し変えることでも、新鮮な印象を保ち、リピーターのお客様にも新たな発見を提供できます。
高さと照明の最適化
ディスプレイの配置を変えたり、高さを変えることも、お客様の視線を引きつけます。低すぎると見過ごされがちな商品を目線の高さに配置し、視覚的な魅力を高めましょう。
また、照明の使い方を変えることで、特に光を反射するアクセサリーやガラス製の商品の場合は、輝きを最大限に引き出すことができます。
イベント中に商品が思うように売れない時は、お客様の視線や会場内の流れを観察することが重要です。どの商品に興味を示しているか、どの部分を最も長く見ているかを把握し、都度調整しましょう。
購入を促す3つの小技
ブースに人がいることでさらに人を呼ぶ
ブースに人がいると他のお客様にも魅力的に映り、訪れやすくなります。先客がいることで、商品をじっくり見たいお客様は、自分のペースで作品を見てくれます。また、距離感を計りつつ商品について説明をすることで、商品に興味を示してくれます。このような様子を見聞きしたお客様が、さらにブースに足を運んでくれます。
周囲のお客様も会話を聞いている
お客様に商品の特徴や魅力を説明することで、聞こえてきた他のお客様も興味を持ち、ブースに立ち寄ってくれることもあります。ブース全体の活気も生み出し、来場者がリラックスして商品を見ることができる環境を作り出せます。
お客さんが少ない時は、他の作家さんと協力してみましょう。作家さん同士でお互いのブースでお客さん役を交代するだけで、ブースが活気づき、接客の練習にもなります。売り上げアップにもつながりますよ!
買う気がないお客様には逆手にとる戦略
買う気がないのに長く居座るお客様がいると、ちょっと困ったものですよね。こんな時も落ち着いて対処しましょう。無理に帰ってもらうことはできませんが、この状況を逆手に取ることができます。
先ほどの「周囲のお客様も会話を聞いている」作戦です。
商品の詳細を少し大きな声で説明することで、他のお客様の注意を引き、商品への興味を喚起します。
そのお客様を対応している間に、買う気のないお客様は去っていきます。
ブースに人が常にいると、その活気が新たなお客様を引き寄せ、販売促進に繋がります。活気あるブースはお客様が立ち寄りやすく、購入の可能性を高めます。接客はその場の雰囲気に合わせて柔軟に対応しましょう。
まとめ
清潔感のある服装と自然な笑顔を心がけてください。お客様に無理に声をかける必要はありません。お客様が何か困っている様子や、質問したそうにしている時には、その気持ちを察して適切に対応することが大切です。