
お客様から「届いた作品が壊れていました」って連絡が来ちゃって……頭が真っ白です。返金?交換?評価も下がっちゃう……どうしよう?

まずは深呼吸。大丈夫ですよ。実はこういう時、最初の動き方しだいで、むしろ前よりファンになってもらえることもあるんです。私も同じ経験をして、最後はお手紙までいただきました。順番に見ていきましょう
この記事でわかること
- 「壊れて届いた」と連絡が来た時に、まず最初にやるべきこと
- 慌てないための具体的な対応チェックリスト
- 交換だけじゃない「修理」という選択肢の考え方
- 交換・返送の送料は誰が持つ? minne・Creemaの仕組みと現実的な対応
- トラブルがリピーターにつながった、私の実体験
結論:壊れて届いたら「すぐ・誠実に」。それが一番効く
先に結論からお伝えします。
お客様から「壊れて届いた」と連絡が来たら、何よりもまずできるだけ早く、誠実に対応すること。
これに尽きます。
原因が制作時のものなのか配送中のものなのか、交換にするか修理にするか——そういった判断は、その後で良いのです。
お客様が一番不安なのは、連絡をした直後のこの瞬間です。
ここで対応が遅れたり、こちらの言い訳が先に来たりすると、たとえ最終的にきちんと交換しても、印象はなかなか元に戻りません。

逆に、第一報に対して「すぐに、ちゃんと向き合ってくれた」と感じてもらえれば、そのあとの対応はすべてプラスに働きます。
実際、私が星5のレビューと温かいお手紙までいただけたのも、特別なテクニックがあったからではなく、連絡が来てすぐ、誠実に動いたからだと思っています。
壊れて届いた連絡が来たら、まずやること
対応するときの順番をチェックリスト方式でまとめてみました。
焦っている時ほど順番が大切です。上から順に進めれば大丈夫です。
体験談:「壊れて届いた」連絡から、星5レビューまで

ここからは、実際に私が経験した時の流れをご紹介します。
これまで大きなトラブルはほとんどなかったのですが、ある時お客様から「袋から出した瞬間に、一部が外れていました」とご連絡をいただきました。
正直、とても焦りました。「どうしよう」「交換?修理?」「評価は大丈夫だろうか」と、頭の中はぐるぐる。
でも、まずやったのはすぐにお返事をして、写真を送っていただくことでした。
1. 状況を確認する(原因は決めつけない)
送っていただいた写真を見ても、配送中の衝撃なのか、制作時のパーツの付けが甘かったのか、その時点では原因は断定できませんでした。
なので、原因を決めつけずに、まずは状況の確認を優先しました。
2. 交換することに決めた
今回は再制作できる作品だったので、新しいものをお送りすることにしました。
不具合品は後日返送していただき、実物を見て原因を確かめることに。
原因がわからないままだと、同じことがまた起きてしまうかもしれないからです。
3. 発送方法はこちらで決めつつ、希望があれば相談
発送方法は、最初はこちらから「〇〇でお送りしますね」とお伝えしました。
ただ、お客様から「どうしても日時指定できる受け取り方法がいい」とご希望があったので、今回はそちらに合わせました。
基本的に発送方法はこちらで決めて問題ないのですが、「お客様が安心して受け取れる形は何か」を一緒に考えたことが、結果的によかったように思います。
そして交換品を送る時には、切手を貼って宛先も書いた返送用の封筒を同封しました。
こうしておけば、お客様は不具合品を入れて出すだけ。
購入者に送料の負担も手間もかけずに返送していただけます。
4. 手書きのメモを添えて
交換品を送る時には、お詫びと感謝の気持ちを込めて、手書きのメモを添えました。
特別なことではありません。
ただ「最後まできちんと向き合いたい」という気持ちを伝えたかったんです。
5. 結果は、星5レビューとお手紙
交換品が届いたあと、お客様からレビューをいただきました。
そこには、丁寧な対応への感謝と「また購入したいです」という言葉が。さらに不具合品を返送してくださった時には、手書きのお手紙まで添えてくださっていました。
最初に連絡をいただいた時は「どうしよう」と不安でいっぱいだったのに、最後には「この方でよかった」と思える出来事になっていました。
交換だけじゃない「修理」という選択肢
壊れて届いた時の対応は、交換だけではありません。修理で対応するという選択肢もあります。
どちらがいいかは、破損の程度・作品の種類・お客様の希望によって変わります。
「交換 or 修理、どちらがご希望ですか?」と選んでいただくのも、丁寧な対応のひとつです。

軽微な破損なら修理という道もある、と覚えておくと選択肢が広がります
一点もの・作り直せない作品が壊れて届いたら
同じものを量産していない一点ものの場合は、「交換」がそのままはできません。
それでも、対応の手順を踏めば大丈夫です。

- まず、一度送り返してもらう
実物を見ないと判断できないので、返送をお願いします。 - 実物を確認して、修復・作り直しができるか判断する
ここで2つの分岐があります。
→ できる場合:すぐに作業に入るのではなく、まずお客様に「まだほしいか」を確認します。「直すことはできますが、いかがしますか?」と一声かけて、希望を聞いてから進めます。
→ できない場合:選択肢は返金のみになります。そのままステップ3へ。 - 「もういらない」と言われたら、返金で対応する
修復・作り直しを望まれない場合は、無理に勧めず返金します。
返金の具体的な進め方(minne・Creemaそれぞれの仕組み)は、次のセクションで詳しく説明します。
ポイントは、一つひとつお客様に確認しながら進めること。
一点ものは「これがいい」と選んでくださった思い入れがあるぶん、こちらの判断だけで進めず、希望を聞きながら対応すると安心していただけます
交換・返送の送料はどうする? minne・Creemaでの現実的な対応
交換や返送の際は、再度送料がかかります。
実際にはじめて経験をすると一番迷うところだと思います。
送料は誰が持つ?
こちら(作家)側に非がある初期不良の場合、送料は基本的に作家負担と考えるのが自然です。
返送は「着払い」より「返送用の封筒を送る」ほうがスマート
不具合品を返してもらう時、つい「着払いで送ってください」と言いたくなります。
でも着払いだと、お客様が発送方法を自由に選べるぶん、想定より送料がかさんでしまうことがあります。
そこでおすすめなのが、こちらから返送用の封筒やレターパックを、クリックポストなどで送る方法です。

「返送してください」だけだと、お客様に送料を負担させることになってしまうので、この一手間が効きます
交換品・修理品の発送方法は作家側で選んでOK
一度トラブルが起きると「お客様の希望を全部聞かなきゃ」と気負ってしまいがちですが、発送方法は基本的にこちらで決めて問題ありません。
選び方はシンプルで、追跡ができて、商品サイズに合った最安の方法を選べばOKです(クリックポスト、ゆうパケット、レターパックなど)。追跡だけは必ず付けておくと安心です。

稀にお客様のほうから「対面で受け取りたい」などのご希望がある場合は、そこは話し合って決めましょう
代金そのものはどう対応する?(minneとCreemaで違います)

代金の扱いや返金方法は、minneとCreemaで異なります。「あとで送料分だけ精算」ということができません。
なので、代金をどう扱うかはプラットフォームごとに考え方が変わります。
minneの場合
作家が発送した時点で取引が完了し、売上として確定します。
そのため返金したい場合は、
- お客様に振込口座を教えてもらって返金する
- 代金分の切手を送る
- 次回購入時に差額で調整する
といった方法で対応することになります。
どの方法で返金するかは、購入者と相談して決めましょう。
Creemaの場合
お客様が「受け取り完了」ボタンを押すまでは取引が続いていて、売上はまだ確定していません。
そのため、
- 受け取り完了の前であれば、「キャンセル」として処理してもらうことで、返金の手間なく取引を巻き戻せます。
- 受取確定後であればminneと同じ対応方法を進める
出品者都合でキャンセルすると成約手数料・決済手数料が発生し、キャンセルに伴う評価が付きます。

まずは購入者と相談し、返品・交換・返金など、状況に合った方法で対応しましょう
不具合より、「起きた時にどう向き合うか」がすべて

もちろん、不具合は起きないのが一番です。
でも、ハンドメイド商品である以上、どれだけ気をつけても100%防ぐのは難しい部分もあります。
だからこそ大切なのは、「トラブルが起きないこと」ではなく、「起きてしまった時に、どう向き合うか」なのだと、今回改めて感じました。
そして——きちんと向き合うことで、トラブルが、その後の信頼につながることもあります。
今回の私が、まさにそうでした。
ピンチがかえって深い信頼につながったのです。
もし今、「壊れて届いた、と連絡が来てしまった……」と落ち込んでいる方がいたら。
まずは慌てず、お客様のお話を聞いて、できることを一つずつ進めてみてください。
すぐに、誠実に。その気持ちは、きっと伝わります。


