稼げるハンドメイド作家になるためにはどうしたらよいの？
趣味のハンドメイドと仕事のハンドメイドの違いを理解する
一言でいうと、趣味のハンドメイドは金銭を伴わない自己満足やプレゼント用に作られるのに対し、仕事としてのハンドメイドは金銭が発生し、ニーズや商品のクォリティなどサービスの提供のために作られるという違いがあります。
| 趣味のハンドメイド | 仕事のハンドメイド |
| ・金銭は伴わない ・自分が作りたいものを作る ・無償の贈り物として作る ・制作にかかる時間や材料費は気にせず作れる ・好きな時に好きなものを作る | ・金銭を伴う ・ニーズがあるものを作る ・時間と材料費を考慮し利益を考えて作る ・強度やクォリティを考慮 ・販売の納期やプレッシャーがある |
趣味で作られている方も「販売」をすれば、金銭が発生するので「仕事」となるので、仕事として責任をもって取り組まないといけません。
仕事として楽しく続けていくためには、ニーズがあっても自分が好きなものでなければ続けられません。自分が作りたいものとニーズがあるもので、探せば体力的にも金銭的にも作り続けることができます。
また、クォリティを上げたり、オリジナルのデザインを作り出すことで、さらにプロとして活動していけます。いずれにせよ、ハンドメイド作家として息の長い活動を続けるためには、「プロ意識」をもって活動することが重要です。
ジャンルの決定とスキルの習得
ハンドメイド作家になるためには、まずはジャンルを決めること。そしてそのジャンルのスキルを習得する必要があります。
たとえば、編み物、縫製、陶芸、木工、ジュエリー作り、ペーパークラフトなどの技術が必要です。
得意なことや、興味のあるジャンルを選ぶと長く続けられますよ
元々得意なジャンルや楽しく続けられそうなジャンルを選ぶことで、ハンドメイド作家として長く活動できます。
選んだジャンルのスキルが無ければ、スキルや知識を習得する必要があります。講座やワークショップに参加したり、オンラインでチュートリアルを見たりすることで知識やスキルを習得することが可能です。
ジャンルによっては、資格が必要なものも稀にあります。自分の選んだジャンルは資格が必要かどうかまずは調べてみましょう。
世界観を作るためのアイデア開発
ハンドメイド作家になるためには、自分なりのアイデアを開発することも重要です。
市場に出回っている作品とは異なるオリジナルのデザインを作り出すことができるようになるためには、クリエイティブな思考力が必要です。
販売する時はオリジナルのデザインで制作したものを販売しましょう！
最初は参考に市場のトレンドを調べてみたり、人気作家さんの良いところを探して、真似をすることも必要です。それをそのまま出品はせずに、そこから自分のアイデアや作風に取り入れてオリジナルのデザインを考えてみましょう。
販売方法や宣伝方法を考える
ハンドメイド作家になるためには、自分の作品を販売するためのマーケティング戦略を理解する必要があります。
オンライン販売、オフライン販売それぞれの販売方法を考えましょう！
イベント出展などの対面販売や委託販売、minneやCreemaなどのハンドメイドサイトを利用して販売するかなど、どのように販売していくかを考えます。
また、ウェブサイト、オンラインストア、ソーシャルメディアなどを使用して、作品を宣伝する方法を知っておくことも重要です。
経理や事務の基本知識を習得する
ハンドメイド作家になるためには、経理や事務のスキルも必要です。在庫管理や注文管理、経理業務、費用の管理、利益の計算などを行う必要があります。
作家として稼ぎたいなら開業届を出すことで本気なって取り組めますよ
ハンドメイド作家として活動し、一定の収入があれば開業届も必要になります。作家になり立てで上利上げが無くても稼ぐと決めたのなら、最初に開業届を出すことで、作家としての自覚を持て、モチベーションを保つこともできます。
個人事業主であれば所得が38万円以上、副業であれば副業での所得が20万円以上あれば確定申告が必要になります。この所得というのは、収入から必要経費を引いた金額のことを指しています。
ハンドメイドに関連する法律の知識を習得する
法律的な規制や著作権、商標、税金の知識を予め習得することで起こりうるトラブルを事前に回避することができます。
著作権や商標権の知識は、販売前にチェックしておきましょう！
ハンドメイド商品のデザインや、Webサイトなどに使用する写真や文章などは、著作権法に則って取り扱う必要があります。他人の著作物を無断で使用することは違法となります。
ディズニーやサンリオなどのキャラクターや、マリメッコやソレイアードなどのブランド生地を使用して商品を作り、販売して利益を得ることは著作権侵害に当たります。人気作家さんの商品を模倣したり、キットを購入して制作したものを販売するなども違法となります。
逆に、自分のショップのブランド名やロゴを商標登録することで、他者による模倣品や類似品の出回りを防止することができます。
食品を製造・販売する場合は、食品衛生法に基づく基準を遵守し、安全かつ衛生的に製造する必要があります。
他の作家さんとのつながりを持つ
ハンドメイド作家になるためには、同じ業界の人々とのつながりを構築することが重要です。
イベントに参加したり、クラフトフェアに出展したり、SNSなどのオンラインでの交流などを通じて、先輩作家さん達と事前に繋がりを持つことで、様々な情報を集めることができます。オンラインやオフラインでコミュニティを構築しましょう。
作家さんと仲良くなれば自分と違った視点や発見を得られたり、有用な情報も得られますよ
以上のように、ハンドメイド作家になるためには、
スキルやアイデアの習得、マーケティング、経理や事務、繋がりを構築するなど様々な準備が必要です。
ハンドメイド作家としてのスキルや知識を磨くことはもちろん、自分自身のアイデンティティーを見つけることも大切です。
次回以降は、上記それぞれをさらに掘り下げて書いていこうと思います♪
